2021/04/20 08:00
こんにちは。
SolJewl(ソルジュール)です。
人の最も健全な代謝は「糖の代謝」であることは、何度もお伝えさせていただいている通りですが、
人が長時間の絶食状態や、長時間の運動にも適応することができるのは、脂肪もエネルギー源として利用できることにあります。
逆に言えば、ファスティングや糖質制限などで糖の補給が著しく低下すれば、体内に貯蔵されている脂肪をエネルギーとして利用していきます。
ファスティングや糖質制限による減量効果はここにあるわけですが、
脂肪をエネルギー源にした場合、現代人の多くは、体内の脂質の種類がプーファ(多価不飽和脂肪酸)に偏っているため、一気にプーファが血流に放出(リポリシス)されることによる弊害も受けることになってしまいます。
でも、私たちの体の細胞レベルでは、糖も脂肪も両方エネルギー源にできますが、同時にはできません。
糖を利用しているときには脂肪は使えず、逆に脂肪を利用しているときは糖は使えません。
これをランドル効果(Randle cycle)と呼びます。
このランドル効果(Randle cycle)があるので、絶食状態で血糖値が低下してくると脳以外の大きな器官は脂肪を主に使うようになり、
その結果、糖を脳に優先してまわすことができ、
さらに肝臓がケトン体を作り出して脳に供給することで、より糖を節約することが可能となるわけです。
まさに人が生き残ってこれた仕組みでもあります。
糖が足りず脂肪がエネルギー源として使われ始めると、
前述したとおり、プーファが血中に放出され、
そのプーファが血液から細胞内に糖を運ぶタンパク質(GLUT4)をブロックするため、
糖のエネルギー代謝がますますブロックされていきます。
健康のために糖の摂取やプーファフリーを心掛け、
一定の期間プーファの接種を止めていても、
プーファがまだ体から完全に排出されていないと、リポリシスにより脂肪組織から放出されたプーファが同様に糖のエネルギ―代謝を邪魔してしまいます。
このときに糖の摂取と言ってグルコース(ブドウ糖)だけを入れると、
プーファによってランドル効果ため、糖が血液中に余ります。
この状態が糖尿病で高血糖を引き起こすんですね。
ですから、糖を摂取する場合には、プーファの作用をブロックしながら、糖のエネルギ―代謝を回すことを行わないといけません。
そのためには、グルコースだけでなく、フルクトース+グルコースのセットで糖を摂取することがカギとなるわけです。
フルクトースは、プーファの害を抑えて糖(グルコース)のエネルギ―代謝を高めてくれます。
フルクトースとグルコースのコンビネーションとは、まさに蜂蜜、フルーツです。
実際にハチミツやショ糖が糖尿病に効果があることは、臨床実験や動物実験で証明されています。
興味のある方はこちらを参照してみてくださいね。